タグ別アーカイブ: 文書

第14回香港大会を終えて

第14回国際マンガサミット
大会を終えて

第1 4回国際マンガサミット香港大会より

我ら、世界中の国と地域より集まりし漫画芸術家と参加者は、「創作の力を集い、漫画の新たなる道を開拓する」というテーマに導かれ、香港主催の第14回国際マンガサミットに参加した。
ここにこの数日の活動を簡単にまとめる。

  1. 「漫画創作の新たな方向」をテーマとしたフォーラムでは、我らが歩んでいる苦難と紆余曲折に満ちた創作の道が秘める、無限の可能性を共に模索した。
    各地の代表による講談は我らの信念をより強硬なものとした。先の見えない業界に対して創作の炎を持って挑戦し、屈強な意思を持ちながらしっかりとした足取りで開拓に取り込み、苦難の道を一歩一歩踏みしめて、影から抜け出す為に新たなる方向に向かって進み、市場に認められる輝かしい創作を勝ち取ろう。
  2. 「アングレーム国際漫画フェスティバル」前芸術総督Benoît Mouchart氏を香港に迎え、ヨーロッパ最大級の漫画イベント「アングレーム国際漫画フェスティバル」の成功の秘訣を分析した結果、芸術性を核に市場を育成して読者に漫画への親近感を育むことこそが漫画ブラントが成長する重要なポイントであることがよく分かった。
    芸術という土台の上で漫画フェスティバルは成り立った。だからこそ、市場において産業価値とその効率を真に発揮できる。この一言は、同業者にとって非常に感慨深い言葉となったに違いない。
  3. 漫画人材育成に関して、今回各国の同業者はこの課題について各々の意見を述べ、新人育成において地域ごとの独特な現状が見えた。それぞれの地域は異なる制度で人材育成をしているが、目標は同じだ。優秀な新人を業界に取り入れ、より良き発展の道のりを作ることである。未来を展望し、業界人材育成に力を入れ、多くの資源を投資し、青少年の漫画創作への情熱と勇気を滾らせ、絶えることのない画壇の力を作り上げよう。
  4. デジタルプラットフォームにおいての漫画の発展は毎年注目され、必然的にテーマそして挙げられる課題である。ここ数年の模索と進歩により、デジタルプラットフォームは成熟に向かっており、今後数年はデジタルプラットフォームが加速的に発展する重要な期間であることは疑いようがない。この機会を逃さず、読者を新しい消費モデルに導き、新時代に漫画を取り入れ、新たなる経営領域を開拓して行こう!

今大会の積極的な交流と研究を経て、我々は未来の試練と挑戦に打ち勝つことを信じてやまない。様々な素晴らしい構想を実現することで、勝利を得るだろう。漫画産業をより輝かしい未来へ送りだそう。

ICC香港委員会
2013年11月17日

鳥取宣言

第13回国際マンガサミット
鳥取宣言

第13回国際マンガサミット鳥取大会より

第13回国際マンガサミットは、自然の恵み豊かなここ、日本国鳥取県において「食と海」をテーマに開催されました。

海で繋がる地域との交流を積極的にすすめてきた鳥取県は「食のみやこ」でもあり、まさに今大会の開催にふさわしい場所でした。

シンポジウムではマンガを活用した地域振興について議論し、フォーラムでは海を越えた漫画文化の世界への広がりについて理解を深め、マンガの影響力、発信力やマンガを通した「絆」「信頼」など、さまざまな分野での無限の可能性を再認識しました。

『マンガが伝える「心」「生き方」への共感こそが海を越えた相互理解を深める。』そう信じて私達マンガ家は海を越え、国境をこえ、地域を越えて協力しあい、1996年にマンガサミット大会をスタートさせました。
あれから16年―各国と地域で、マンガを巡るさまざまな課題について13回もの大会を重ねてきました。 この道のりは漫画文化にとって素晴らしい成果であり、財産です。 共にに支えあい発展していこうという私達お互いの友情と信頼はゆるぎのない「絆」として未来へ続くでしょう。

これまでの大会、そして今回の大会を支えて下さった全ての皆様に感謝します。

そして今、私達は漫画文化の更なる振興に向けて、参加者一同がより一層努力し続ける事をここに誓います。

2012年11月9日

北京宣言

第12回国際マンガサミット
北京宣言

第12回国際マンガサミット北京大会より

 世界各国および各地域から来た私たち漫画芸術家およびすべての大会参会者は、”漫画で世界をもっと素晴らしく”というメインテーマの下に集まり、ここ中国北京で行われていた第十二回国際マンガサミットに共に参加しました。4日間の開会期間中、国際マンガサミットフォーラムを始めとするICC原作展示会および美しい彩りの各種マンガ発表などの活動を通して、漫画は全世界におけるもっとも活力と影響力を持つ文化の一つとして、漫画家が考えている以上の影響力が秘められていることを認識させられました。漫画を新たに創造することは、今後の漫画の持続可能な発展にとって、必然的な道だと考えるようになりました。今、漫画は各種の文化の衝撃に直面しています。また、今までにない挑戦も伴っています。漫画が新たな産業として始まったばかりの国や地域ではこれは特に際立っています。国際マンガサミットではこれに対し、各フォーラムおよび各メインテーマに沿った活動を通じ、漫画産業や漫画文化の発展過程における貴重な経験を真摯に取りまとめ、漫画が直面している各種問題の解決方法を有意義且つ積極的に探ってきました。

 私たちはこの国際マンガサミットが、私たち漫画界の人間の交流や展示発表の基幹となる機能を発揮していることに強い誇りを抱いています。そこで、今回の国際マンガサミットの成果として《北京宣言》を発表し、”漫画で世界をもっと素晴らしく”という私たち共通の願いを表したいと思い、以下のとおり提案いたします

  1. 関係各国、各地域の政府に対し、マンガ文化の発展と正統な成長のために漫画家の著作権の保護、違法コピーの蔓延を防ぐ取締りの強化および対策を積極的に実行して頂くよう求めます。
  2. 漫画文化の発展のためには、公的機関からの保障や資金援助が必要と見なされる国や地域においては、漫画芸術家の活動への配慮と援助を求めます。
  3. 多様性のある文化を育成し、共に享受するための多様性のある漫画文化の繁栄や発展を奨励します。さらに異なる漫画文化間の交流と協力を積極的に促進させ、文化・伝統やその多様性を尊重し、保護する上で新たな漫画の創出を行い、漫画文化発展のために必要な条件を探ります。
  4. ICC各メンバー間の友好・協力関係を強化し、さらに、ICCの世界各国各地域における影響力を拡大させます。そして国際マンガサミットのアジア以外の地域での早期開催の実現を目指し、各地域の皆様に国際マンガサミットの盛況振りとお祭りの楽しさを提供します。

 私たちはこれまで毎年、国際マンガサミットフォーラム、ICC原作展示会および各種漫画イベントの成果を真剣にまとめ、各国や各地域において発展している漫画文化や漫画産業の貴重な経験と共同的な知恵を総括し、世界でさらに漫画文化の影響を拡大させ、漫画文化の影響を世界の隅々にまで積極的に広げ、全世界の人々に、更なる喜びと楽しさをもたらすようにします。
 北京国際マンガサミットが発案した新たな創出理念と実践を続け、漫画芸術家による新たな漫画創造と、持続可能な発展を絶えず追求するように努力することを私たちは提案いたします。

ICC日本委員会
2011年10月23日

共同宣言(2010年 第11回富川大会)

第11回国際マンガサミット
共同宣言

第11回国際マンガサミット富川大会より

2010年 富川国際マンガサミットに参席した各国の漫画家代表達は、マンガを通じて国際社会と疎通し、文化多様性が保存できることを認識しながら、社会的な責任を持った漫画家として漫画創作活動を通して人類社会に寄与するため、下記のように宣言する。

一つ、私たちは急速な世界化により、固有の文化が消えていく時代に漫画創作を通じて国境や言語を越えて各文化の伝統と固有性を保全できるようにする。

二つ、私たちは文明の壁を崩し、紛争および葛藤を解消するため、万国共通語である漫画の創作と補給を通じて異文化間の理解と和合を実践する。

三つ、私たちは時代を導く知識人として、人類共通の関心事に対して耐えざる苦悩と献身を通じて、漫画芸術家としての社会的責任を果たす。

国際マンガサミット常任委員会会員団体および会員たちはこの宣言書の内容に同意し、この宣言書にこもった精神と内容の拡散のため、各国の団体と協議を通して持続可能な事業を発掘し、これを推進する事とする。

2010年9月17日
第11回国際マンガサミット参加代表団